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ビルメンテナンスの業務内容や外注するメリットを徹底解説
ビルメンテナンスの業務内容や外注するメリットを徹底解説
ビルメンテナンスを外注したいと考えているものの、具体的にどのような業務が含まれるか分からず不安に感じている方も多いでしょう。
ビルメンテナンスの業務内容を把握し、適切に実施することで、入居者満足度の向上や資産価値の維持につながります。
本記事では、ビルメンテナンスの重要性や業務内容、外注のメリットを詳しく解説します。
■ビルメンテナンスの重要性
ビルメンテナンスを適切に行うことで、建物の資産価値や機能を維持し、利用者が快適に過ごせる環境を提供できます。
逆にメンテナンスが不十分だと、設備の故障や安全性の低下を引き起こし、建物の資産価値が損なわれてしまうでしょう。
たとえば、エントランスや共用部分の清掃を徹底することで、ビル全体の第一印象が良くなり、入居者の満足度向上につながります。
また、電気設備や給排水システムなどの定期的な点検・修繕を行うことで、ビルを長期間快適に利用し続けることが可能です。
このように、ビルメンテナンスは建物の資産価値を守りながら、快適な環境を維持するうえで欠かせない重要な役割を担っています。
■ビルメンテナンスの業務内容
・日常清掃
ビルメンテナンスの主な業務内容は次のとおりです。
● 建物の清掃業務
● 設備保守・点検業務
● 警備・セキュリティ業務
● 建物の修繕・改修業務
● 環境衛生管理業務
詳しく解説します。
・建物の清掃業務
建物の清掃業務は、ビルの清潔さを維持し入居者が快適に利用するために欠かせない業務です。
建物の清掃業務には大きく「日常清掃」「定期清掃」「特別清掃」の3つがあり、それぞれ異なる役割を担っています。
清掃業務一覧
清掃業務一覧
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業務内容 |
日常清掃 |
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定期清掃 |
- 窓ガラス清拭
- 絨毯のクリーニング
- 床のワックス掛け
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特別清掃 |
- 外壁洗浄
- エアコンの分解清掃
- 高所作業を伴う照明器具の清掃
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段階的に清掃をおこなうことにより、清掃箇所に応じた適切なメンテナンスができるため、利用者が快適に過ごせるだけでなく、建物の劣化防止にもつながるでしょう。
■設備保守・点検業務
設備保守・点検業務は、建物の設備を正常に稼働させるために必要な業務です。主に、以下の設備を保守・点検します。
● 空調設備
● 給排水設備
● 防犯設備
● 消防設備
● 電気設備
● エレベーター
空調設備では空調機やエアフィルターのメンテナンス、給排水設備では排水管や貯水槽の点検、水質検査などがおこなわれます。
防犯設備では監視カメラや警報機などの点検、消防設備では消火器や自動火災報知器などのメンテナンスがメインです。電気設備では受変電設備の点検や照明器具の交換、エレベーターは月次点検や年次点検をおこない、安全装置の点検や運行状況をチェックします。
設備の保守・点検業務を徹底すれば設備の故障を未然に防げるため、ビルを安定して稼働させることができるでしょう。
■警備・セキュリティ業務
建物と利用者の安全を確保するため、警備・セキュリティ業務はビルメンテナンスの中でも欠かせない業務です。警備員が常駐し、建物内外を定期的に巡回することで、不審者の侵入を防ぎ、異常事態が発生した際には速やかに発見・対応できます。
さらに、防災対策の徹底も重要な業務です。消防設備の点検や避難経路の確保、防災訓練の定期実施によって、火災や地震などの災害時に迅速かつ安全に対応できます。また、消防法に基づく消防計画の作成や、消防署への報告といった法的手続きも必要です。
警備・セキュリティ業務を適切におこなえば、利用者は安心して建物を利用でき、犯罪や災害に巻き込まれても被害を最小限に抑えることができるでしょう。
■建物の修繕・改修業務
建物の修繕・改修業務は、機能や資産価値を長く維持するために欠かせません。外壁や屋上、配管などの劣化箇所を計画的に補修することで、美観や安全性を保ち、トラブルを未然に防ぎます。
外壁では塗装の剥がれやひび割れの補修、防水工事を行い、屋上では防水層や排水設備を点検して雨漏りを防止します。配管は交換や補修により、水漏れや詰まりのリスクを減らせるでしょう。
また、築年数や劣化状況を踏まえた長期修繕計画を立て、段階的に工事を行えば、大規模改修の費用を分散でき、オーナーの負担を軽減できます。
■環境衛生管理業務
環境衛生管理業務は、建物内の衛生環境を守るために必要な業務です。環境衛生管理業務には、主に以下の内容があります。
● 害虫駆除
● 空気環境測定
● 貯水槽清掃
害虫駆除は、定期的な点検や薬剤の散布をおこない、ネズミやゴキブリなどの害虫発生を防止して清潔な環境を保つ業務です。空気環境測定業務では、ビル内の空気の衛生状態を保つために二酸化炭素濃度や温度、湿度などを定期的に測定します。
貯水槽清掃は、ビル内に安全な水を供給するために、定期的に清掃と水質検査をおこなう業務です。特に延べ床面積3,000平方メートル以上の特定建築物では「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」により法定の管理基準を厳守しなければなりません。
環境衛生管理業務を適切におこなえば、入居者の健康が守られ快適な環境を提供することができるでしょう。
■ビルメンテナンスの業務内容を外注するメリット
ビルメンテナンスの業務を外注することで、次のメリットが生まれます。
● 労務管理負担の軽減が期待できる
● 安全性や品質が向上する
詳しく見てみましょう。
■労務管理負担の軽減が期待できる
・ビルメンテナンスを外注すると、オーナーが管理業務から解放されるため、労務管理の負担が軽減します。
自らビルメンテナンス業務を行う場合、24時間365日の警備体制や複数の清掃員のシフト調整、設備管理技術者の確保など、多岐にわたる労務管理が必要です。
しかし、専門業者へビルメンテナンスを外注すれば、人材の募集や研修、勤怠管理や退職対応などを代行してもらえるため、オーナーの時間と労力の削減が可能です。
たとえば、警備員が欠勤した際の代替要員の手配や、清掃スタッフの教育なども外注先が対応するため、オーナーは本業に集中できます。
さらに、労働基準法に基づく労務管理や社会保険の手続きなども外注先が担うため、コンプライアンスのリスクも回避できるでしょう。
このように労務管理の負担から解放されることで、オーナーは収益の向上や事業拡大などの戦略的な業務に専念できるようになります。
■安全性や品質が向上する
ビルメンテナンスの専門業者は、豊富な経験と高度な技術を持つ有資格者を配置して、専門の設備や機器を用いて業務をおこないます。
そのため、ビルメンテナンスの専門業者に外注すれば、建物の安全確保やサービスレベルの維持・向上が期待できるでしょう。
たとえば、設備管理では電気工事士や建築物環境衛生管理技術者などの国家資格者が、適切な点検・メンテナンスをおこない、設備の故障や事故を未然に防ぎます。
清掃業務では専用の機器と洗剤を使用するため、素人では対応が難しい高所作業や特殊清掃を効率的におこなえます。
さらに、ビルメンテナンスの専門業者であれば、法定点検の実施漏れや適切でない作業による事故リスクも回避できるでしょう。
入居者の満足度を向上させたい、ビルの資産価値を維持させたいと考えている方には、専門業者による管理業務の外注がおすすめです。
■有資格者がいる事業者を選ぶ重要性
ビルメンテナンスの業務を外注する際は、有資格者がいる専門業者を選びましょう。
それにより、専門的な技術と法的基準に基づいた適切なビルメンテナンスが受けられます。ビルメンテナンス業務で活躍する主な有資格者は以下のとおりです。
● 清掃作業監督者
● 建築物清掃管理評価資格者(インスペクター)
● ビル設備管理技能士
● ビルクリーニング技能士
清掃作業監督者は、清掃業務全体の品質管理と安全な作業環境の確保を担当する資格です。建築物清掃管理評価資格者は、建物内の清掃業務の品質や管理体制を客観的に評価して改善することができる専門資格です。
ビル設備管理技能士は、ビルの空調や電気、給排水などの設備を安全かつ効率的に管理できる技術を持つ資格を指します。ビルクリーニング技能士は、ビル内の清掃作業に必要な専門的な知識と技術を持つ国家資格です。
これらの有資格者がいる専門業者を選べば、安全性と品質の両面で安心できるビルメンテナンスが提供できるでしょう。
■まとめ|マンションの清掃は業者へ外部委託も視野に入れよう
まとめ|ビルメンテナンスの業務内容は多岐に渡る
ビルメンテナンスは、建物の資産価値を維持し、快適な環境を提供するのに不可欠な業務です。
具体的には清掃や設備点検、警備や修繕、環境衛生管理など多岐に渡る業務があり、計画的に実施することで劣化を防ぎ安全の確保につながります。
ビルメンテナンスを有資格者が在籍する専門業者に外注すれば、オーナーの負担が軽減され安全性や品質の向上が期待できるでしょう。
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