「第39回日本環境感染学会総会・学術集会」にて、『病院清掃の新たな取り組み』を講演

2024年7月27日(土)全国ビルメンテナンス協会は、京都府にある国立京都国際会館で開催された「第39回日本環境感染学会総会・学術集会」にて「病院清掃の新たな取り組み」と題し講演を行いました。

7月25日(木)~27日(土)の3日間にかけ、「楽しく学ぼう感染症対策〜集え、京都へ!〜」をテーマに開催された本年の大会は、約6,000名を超える医師や看護師を始めとする医療関係者が来場し会場を賑わわせていました。



その中で、全国ビルメンテナンス協会は最終日となる7月27日(土)のランチョンセミナー枠(12:05~13:05)にて講演を行い、定員を超える約140名の方にご参加いただきました。

本講演では、医師である金光敬二先生(東北大学大学院 医学系研究科 総合感染症学分野 客員教授)に座長をお勤めいただき、演者として加來浩器先生(防衛医科大学校 防衛医学研究センター)にご登壇をいただきました。
6月23日・24日の二日間に分けて開催され、4,000名を超える看護士や医療機関の清掃等受発注に関わる方が来場しました。

両先生からは、医療機関としての立場から「新型コロナウイルス感染症の流行で浮き彫りになった病院清掃における課題点」に触れるとともに、医療法で規定された病院施設における業務委託の種類や要件などについて構造を整理しながらも、全国ビルメンテナンス協会が提供する「受託責任者講習」や「感染制御衛生管理士認定講習会」、「医療関連サービスマーク制度」といった、適切な清掃事業者を選定する際に役立つ情報が解説されました。

また、これら各制度の教育プログラムなどを示すことで、病院清掃に携わる清掃従事者がどのような事を学習しているのかについて触れ、特に近年課題となっている清掃事業者自身が感染対策の知識・技能を取得することを目的とし、ビルメンテナンス業界で新たな取組みとして開始された教育認定制度「感染制御衛生管理士(ICCC)講習」など「プロフェッショナルの育成」に向けた取り組みについて解説いただきました。


来場者からは「委託業者をコストで決めていたが、このような選定基準を初めて知ったので参考にしてもらえるよう働きかけたい」「清掃受託者との連携を深め、活用していきたい」などの声を頂きました。

参加者(看護師)からの声

・ICCCがもっと増え地方の病院にもいてくれることを希望します。

 ・毎年清掃員に感染対策研修をICNが行っています。この新しい取り組みを進め現場清掃が確実なものとなるように願います

・清掃業者をコストで決めてしまうので、こういった選定基準を始めて知ったので参考にしてもらえるよう働きかけたい。ありがとうございました。



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