第5回 室内空気環境測定特集

  • 空気の乾燥によるインフルエンザ、秋季の花粉の季節。
  • 室内空気を正しく測定・管理し、快適な居住環境を!
  • 夏の暑さも一段落し、冬の厳しい寒さを迎える前の過ごしやすい季節になりました。
    秋の味覚や、秋の夜長の読書など、この時期ならではの楽しみも多い季節です。
  • しかし一方、空気が乾燥しはじめる時期でもあり、室内の湿度を適切に保たないと人体の気道粘膜の防御性能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなると言われています。
  • また花粉症といえば春のスギやヒノキが代表的ですが、秋もブタクサやヨモギ、カナムグラなどを原因とする症状が顕著で、花粉症を持つ方のうち約15%が秋に症状を訴えているといいます。
  • また、夏に繁殖したダニが秋に死に、その死骸やフンによるアレルギー性鼻炎が増える季節とも言われています。
  • 食べ物もおいしく、過ごしやすい気候である一方、室内の空気環境を適切に保たなければ、秋の楽しみを満足に楽しむことができなくなってしまいます。
■流行が始まる前のいまからインフルエンザ対策を!
  • 例年、インフルエンザが本格的に流行するのは12月から翌年3月。
    いったん流行が始まると、短期間で多くの人に感染が広がります。多くの人が利用するビルでは、いつ、どこからインフルエンザウイルスが持ち込まれるか分からないため、その前提での万全の対策が必要です。

▲おおよそのインフルエンザの流行時期
  • 前述のとおり、インフルエンザを予防するには適度な湿度が重要です。流行前のいまから、室内の「湿度対策」を行っておくことで、ビル居住者・利用者の安全を守ることにつながります。
■秋の花粉からビル利用者の身を守る!
  • 秋の花粉症として代表的なブタクサやヨモギの花粉は、春のスギやヒノキのような樹木の花粉とは異なり、遠くまで飛ぶことはないと言われています。
    しかしブタクサやヨモギはごく身近な植物で、オフィス街や住宅街に自生しており、ごく身近にあるため、花粉を浴びてしまうことがあります。

▲おおよその花粉の飛散時期(関東地方の場合)

■室内空気環境を科学的に測定する「建築物空気環境測定業」
  • 空気環境の良し悪しは人の目には見えないため、機器を用いて科学的に測定する必要があります。
    適切な室内空気環境を保つため、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」では「建築物環境衛生管理基準」が規定されており、空気中の成分等を測定することが求められ、次の6項目について基準が示されています。

▲建築物環境衛生管理基準
  • こうした基準に則り、室内空気環境測定を行う優良な事業者を探す目安となるのが、都道府県知事の登録を受けた「登録事業者」です。
    登録の対象となる業種は8つあり、そのうち建築物空気環境測定業(2号)の登録事業者になるためには、法律に定める一定の要件(人的基準、物的基準)を満たす必要があります。特に人的要件として、厚生労働大臣の登録を受けた講習会を修了した「空気環境測定実施者」を備えることが必要です。
    専門の知識を備えた空気環境測定実施者が、法律に基づいて室内空気環境測定を行う「建築物空気環境測定業」の登録事業者。ビル利用者に安全・快適な室内環境を提供して秋を満喫していただくため、登録事業者がお力になります。 下のバナーから検索し、ぜひご活用ください。
<関連リンク>
厚生労働省「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録について」
本特集に関するお問い合わせ先
  • 公益社団法人全国ビルメンテナンス協会
  • 事業開発部 芳賀
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