■実は奥が深い清掃業務
  • わが国は海外に比べ、「どこでも清潔な環境が行き届いている」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
  • わが国で清掃は、古くは「僧侶の修行」や「神事」として根付き、時代を追うごとに「清潔の維持」「公衆衛生」へと昇華し、江戸時代以降は誰でも清掃をすることが当たり前になったと言われています。近代でも、清潔さを保つ大切さと方法が学校教育の一環であったり、各地でボランティア清掃が行われていることはご承知のとおりです。

清掃は教育の一環として、文化として根付いてきました。 (※全国ビルメンテナンス協会「小学校清掃指導マニュアル」より)


■「建築物清掃業(1号)」登録に求められる要件は?
  • 前回(第5回)の室内空気環境測定業でもご紹介したとおり、法律に定める一定の要件(人的基準、物的基準)を満たす必要があります。特に人的要件では、厚生労働大臣の登録を受けた講習会を修了した「清掃作業監督者」を備えることが求められています。
  • なお、清掃作業監督者講習は全国ビルメンテナンス協会でも2021年より実施しており、多くの資格者を輩出しています。
  • 全国協会の講習は、
    ・科学的な根拠に基づく清掃作業を実施するために広範な知識
    ・適正な仕様を設計し、発注者側に時代に即したサービスを提供できる提案力
    ・現場の責任者や従事者に対し、必要な情報を伝達できるコミュニケーション能力
    ・業務の遂行に向けて現場を安全に、効率的に動かすためのマネジメント力
    を重視した教育プログラムとなっています。



全国ビルメンテナンス協会が考える「清掃作業監督者」像

■変化する清掃ニーズに応えるビルメンテナンス

  • ビルメンテナンス事業者は、ご紹介した「建築物清掃業(1号)」登録を取得して最適・確実に清掃を提供するだけでなく、感染制御やロボットなどの最新の知見・技術を吸収しながら、常に変化するビルオーナー、官公庁施設管理者、ビル利用者の皆さまのニーズにあった、最適な清掃サービスを提供すべく、日々、努力を続けています。

ロボット化、感染制御。清掃は常に進化しています
本特集に関するお問い合わせ先
  • 公益社団法人全国ビルメンテナンス協会
  • 事業開発部 芳賀